恋する乙女にエールを捧ぐ日曜日
偶然がいくつも重なると目に見えない力に導かれているような不思議な気持ちなる。
たとえば以前友達と「行きたいね」って話してたお店に、そんなこと知らないはずのあの人がついこないだ訪れたことをTwitterで知ったり。
たとえばあの人の出身地がこれまでは日本地図のどこにあるのかさえもよくわかんなかったのに、急にネットやテレビで毎日のように見聞きするようになったり。
たとえばたまたま目にした雑誌モデルのファッションがあまりに好みで、「あの人が着た姿が見てみたい!」と思っていたらほんとに似たような格好をしていたり。
一瞬嬉しくて小躍りしそうになるんだけど、落ち着いて考え直してみてその不毛さに切なくなる。
偶然ってのは忘れたころに突然やってくるから困る。
いきなり胸の奥をギュッと掴まれて息が止まりそうになるの。
心臓がどきどきして嬉しくて叫びたくなるんだけど、そんなときは深呼吸して「どういうことだろう」と自問するようにしている。
そうすることで、すべては他愛のないよくあることだって気が付くから。
そうすることで、あの人に向けて意識を集中し過ぎてたなって気が付けるから。
そうすることで、あの人はまったく私には興味がないんだなって現実に戻れるから。
恋する乙女に誘われて、神楽坂ちかくの東京大神宮さまに行ってきました。
東京のお伊勢さま。特に縁結びの神さまとして有名だそうです。
右を見ても左を見ても若い女子、女子、じょぉしぃ~~。
たまに男子…プラス女子。結局女子だらけ。
なお、6月30日までは「茅の輪」をくぐることができ、7月7日までは「七夕祈願祭」の申し込みを受け付けてくださるらしいです。
ほうほう。
え?茅の輪とか七夕祈願祭って何ですって?
「ネット見ろ!」
嘘です、ごめんなさい。
茅の輪くぐりとは文字通り参道とか鳥居の中に設けられた茅で編んだ輪っかをくぐることで半年分の厄落としをお願いできる神事だそうです。で、七夕祈願祭とは恋愛の願い事が叶うといわれている七夕の祭典らしいですぞよ。
神にも仏にも知り合いはいないのですが、せっかくなのでhapporinもどさくさに紛れて、乙女と並んでペコペコパンパンペッコリ(二礼二拍手一礼)してイケメンプリンスのことをほんのちょっとだけお願いしてきました。
(死ぬまでに1回でいいからその頬っぺたを触らせてください!ハァハァ…)
(死ぬまでに1回でいいから一緒にかき氷を食べに行ってください!こめかみキーンってなってる顔を見せてください!ハァハァ…)
(死ぬまでに1回でいいからその甘い声で渾身のおやじギャグを聞かせてください…ハァハァ)
(死ぬまでに…)
「happorinちゃん、まだお願い事してるのー?」
こちらの神社はお守りがとても可愛くても有名です。
社紋がついているタイプは、それがとれると恋愛のお願いが叶うとか。
それにしても結構なお値段…。
こんなんときに超現実的な己が憎いのですが、近所の神社でいただくお守りの倍はしますね。いや、お金の話がタブーなのはわかってるんですけどね。
乙女がバブリーな買いっぷりを発揮している傍らで、しっぽり100円の「恋みくじ」をひいてみました。
「この恋は早く忘れましょう」
神さま、マヂでっ?!
神さまにも見捨てられた気がして、ほんとにお守りは買わなかったhapprinなのでした。