「性癖」という単語の意味を誤解していた。でも、あたしだけが正しく活用したとしてもみんなに誤解されたら意味が無い気がするって話
コロナ禍でオンライン打合せでしか密ってなかった女性上司(10歳年上かな)と、久しぶりにリアルで共同作業をしたときの雑談です。
この女性上司(仮称:Pさん)は、代々都内の高級住宅街に居を構え、代々最高学府を卒業されているエリート一族のハイスペックお嬢様。
オンライン打合せ中に見え隠れするPさん宅の調度品は品の良い壺や華やかな絵画だったりして、我が家のような砂壁や仏間のちょっと毛羽だった襖だったりはしない。生活感あふれる変なものが映り込まないよう必死の思いで死角を探し出し、何もないスペースに無理矢理PCを設置してオンライン打合せに参加しているあたしとは相容れない存在なのである。
そんなPさんが理想とする背景は「アンティークな書物がずらりと並ぶ荘厳な本棚」らしいのだから、堪らない。いまのままで十分じゃんよ~。
なんとなく異次元空間の宇宙人と会話している気分になってきて、さらりと話題を変えてみた。
あたし「本棚といえば、学生時代の友人が職場の人達とオンライン会議をしてたときに背後の本棚にBLが並んでいるのを見つけられてしまい死ぬほど恥ずかしかった、って言ってたんですけどそんなもんなんすかねー?」
読書は好きなのだが漫画やアニメはまったくの門外漢で、BLも例外ではない。だから、それがバレるということがどれほどの恥辱に値するのかもわからない。
「例えば・・・」と友人に言われた漫画のタイトルをネットで検索して無料立ち読みしてみたけど、女性にも男性にも見える繊細な容姿の二人が腕を絡ませて歩いているシーンで、別にこれのどこが・・・?という感じだった。
あたしの中のBLの定義は、女性みたいにきれいな男性同士が、女性みたいなきれいな生活をしながらふんわり恋をする、そんな漠然としたものであった。
Pさん「うん。BLは性癖だからね。」
!!
せ、せいへき・・・!
まさか会社でそんなパワーワードを耳にするとは想像だにしていませんでしたので、その衝撃たるや・・・。
すっごいエロなんだと解釈しました。
BLとは即ちエロエロのドエロのこと。
エロの権化。
キング オブ ドエロ。
エロス、我、エモイ、エロス!
そんなときにたまたま、↓の記事が話題になっているというのをHatenaBlogのトップで知りました。一応、こんなあたしでもBL好きな女子のことを腐女子と呼ぶということくらいは知っています。なんてタイムリー。
うーん・・・性癖・・・??
随分オープンな書かれっぷりだけど・・・。
そこで改めて意味を調べてみたら「性質上のかたより。くせ。」とありました。
あたしみたく誤解する人の多い単語であると。
なるほど!
しかしなぁ。誤解されやすいってことは、仮に正しい意味で使ったとしても会話の成立が難しいというかコミュニケーションになり得ないというか。
一時期話題になった「役不足」とか「失笑」とかもこの手のタイプにカテゴライズされますよね。
社会人として常識的なリテラシーが求められているのは当然なのですが、「相手が間違えているかもしれない」ということまでを念頭に置いて対応しなければいけないってのは難解ですな。しかも母国語の日本語でこれでしょ?不得意にしている外国語とかでこれが起こったら悲劇でしかありません・・・。
まぁ、それはいいとして。
せっかくなので腐女子からはじまり芋づる式に手繰り寄せられたニューワードについても学ぶことにしました。
あ、個人的に調べただけです。
Pさんに教えてもらったわけではありません(笑)
そもそものBLについて定義されているいくつかのサイトもチェックしました。
非常に興味深かったです。
幼少期にこういったものや少女漫画をもっとたくさん読んでおけば、いまごろあたしも考え方の多様性を習得して心の機微を察知できるモテ女子になってたんだろうなぁ、なんて過去を振り返ったり。
晴れの日も、雨の日も、雪の日も、外でドロケイばっかりして遊んでいた小学生時分の己が幼過ぎて可愛い。
ああ、上の腐女子さんの記事についてはそのままでいいんじゃないのかなーと思いました。
人生はじぶんのもの。