友達の少ない人間しか語ることのないお題「LINEスタンプ」について。リア充はそんなこと気にしないからね。頼まれてもいないのに使用状況を勝手に観察してみた。
ずぼらなくせに月に1度はLINEスタンプ(無料)を入手して、トレンドに追いつこうと見栄を張る推定26歳の筆者。
LINEスタンプは買わない派。スマホでは食品や日用雑貨など手元に形が届くもの以外は買わない主義だ。己が物欲の権化であることを自認しているからね。
薄給貧乏OLという現状に加え、買いたいモノの検索やゲームなどの遊びに惜しみなく時間を注いでしまいそうなのがとても怖いのだ。
文字通り貧乏暇無しという名言を体現しているからなのじゃが、何か?
で。ここ数日でやり取りをした相手方のLINEスタンプの使用状況を観察してみた。
ほら、暇だからさ?他に理由なんてないさ。まぁ、いいから3種のミラクル・ロマンスをどうぞご賞味くださるといい。
-----------------
【レベル1_ひよこクラス】
中年に王手をかけた男性のパターン_スタンプ使用率ほぼ0%。スタンプに過剰に反応するの巻。
労いのコメントを送って、お礼の言葉を返されたとする。
そこで私はいつも某氏(注1)に対して男性が男性の頭を抱きかかえた絵柄で「やさしさ大事」と書かれたスタンプを返す。
するとこのスタンプが大好きな某氏は「また出た!このスタンプ!」と大喜びして、必ず「姐さんの好きなBL!!」とそっちの方向に話を持っていくのだ。
BL系って本屋さんのどのコーナーに売っているの?ネットかコミケとか行かなきゃ買えないんじゃないの?
残念なことに門外漢なため語れる内容がないのですぐにやり取りが途切れてしまう。
でも、あまりにこの対話の展開が頻繁なので、某氏には潜在的かもしれないけれどそちらの気配があるのでは?と思えてならない。しかもあまりに喜ぶので実は誰かに聞いてほしいのかなって。
いや、個人的にはそっちだったらなんか面白いんじゃないかと…。新たな世界を切り開くというか、むしろ連れて行ってほしいというか。やはり女子こそ潜在的にBLへの憧れがあるのか。たまに男性同士がくだらない話で嬉しそうにボディタッチしながら爆笑している瞬間を目にしたりすると、「いい年してあんなことしちゃって~♪」とほほえましい気持ちなるし。そーゆーこと?
スタンプ1個で妄想を繰り広げられるなんて、コミュニケーションツールの本領発揮である。
【レベル39_求道者、疲れ目クラス】
年上女子のパターン_スタンプ使用率約90%。無料スタンプ:有料スタンプ=8:2くらいの巻。
女子は年齢を問わずスタンプの使用率が高い気がする。
単純に可愛いからというのもあるが、ある程度の年齢になると文字が霞んでよく見えなくなってくるのだ。中年駆け出しの女子はビジュアルを気にする生き物だから、老眼鏡という武器は人前では装着しないという暗黙の了解があるのだ。
そこで我々(注2)にとっての救世主がスタンプ様なのである。
このクラスは割と無料スタンプの使用率が高く、時々メジャーなキャラの有料スタンプを混ぜこませてくる感じかな。
年上女子とのLINEやり取りはウサインボルト並みのスピード感で、さながら仕事のできるエリートサラリーマンのような気分にさせてくれる。
理由は至ってシンプルで文字入力をしないから。
99%スタンプだけで会話をしているから。
例えば朝に電車が遅延していたとする。
そんなときはたった5つの文字入りスタンプだけで要件を伝えられるうえに、優しさ成分までお届けできるのだから、最早スタンプに恋してしまってもやむを得まい。
「遅れます」「りょ」「(走る絵柄)」「気をつけてね?」「ありがとう」
やり取りが数秒で完結するという素晴らしき世界。
その代わり真剣な話やお仕事のお話は一切できないというデメリットがあって、そこで登場する騎士様はLINE通話(無料)様というお名前である。
【レベル567_LINEスタンプ猛者、マウンティングの覇者クラス】
女子力大爆発乙女のパターン_スタンプ使用率2億万%。有料スタンプ=567%の巻。
このクラスになると無料スタンプなんて道端に咲いているペンペン草ぐらいにしか映っていない。
しかも追い打ちをかけてくるのだ。
「安心して?雑草もこの草原の、いいえ、世界の一部なのよ?」的な上から目線のシャワーをざぁざぁ浴びせてくるのだ。
導入の挨拶や小休止代わりに愛らしいスタンプを突然投下してくる。
私のように「汗をかいているゴルゴ13」とか「うい~と言いながらくねくね変な動きをするやつ」なんかは絶対に使わない。
猫なのか犬なのか熊なのかよくわからない二足歩行の白い2頭身キャラが「~だにゃ」「あいちてゆ」「にゅ~ん」などといい、背景がピンクで、ハートが突然画面いっぱいにぶわわっと広がってくるという化け物レベルに可愛いくて手の込んだスタンプを即座に使いこなす魔導士なのだ。
その戦闘力たるや尋常ではなく、格闘技でたとえるならばムエタイやラウェイクラス。
現実世界では稀に乱雑な言葉遣いや大振りな挙動をとることがあるという事実を、「こんな可愛いスタンプをチョイスするなんて本当はピュアな乙女なんだ」という高等魔法をかけて全てを忘却の彼方へ封じ込めるほどである。
現実世界での印象や距離感さえをも歪ませる呪術を扱うなんて、もうこのジャンルの覇者と崇めるしか、なす術がない。
合掌。
-------------------------------------------------------------------------------------
(注1)某氏:メカオンチの筆者の助っ人でブログの描き方などを丁寧にし教えてくれる、これまた時間を持て余した変人である。
(注2)筆者:永遠の推定26歳である。体組織は限りなくアラ還なのだが、本人が「推定26歳」と主張するのだから、優しく見守ってほしい。
ビバリー スタンプ スヌーピー 木製ごほうびスタンプ SDH-043 新品価格 |
それは普通のスタンプ。
新品価格 |
それはスタッフ。
新品価格 |
スタッフ~