自粛が解除されて真っ先に向かったのは大型書店だった、という話。めっちゃ立ち読みしてる人がいたけど夢中になりすぎて距離感普通だったよの巻き。

「紙の本」が好き。

電子書籍が便利に流通している現代ではあるのだが、手触り、インクの香り、余白の余韻、インテリアとしての装丁の美しさなど「紙の本」ならではの演出にメロメロのメロリンQ太郎なのである。

正確には、「本屋で紙の本をえり好みして立ち読みするのが好き」なんだけどね。

 

本屋さんってさ、ジャンルとしては世間一般的には「不要不急」の存在なんだろうね。

緊急事態宣言が解除されるまで、近所の本屋は軒並みクローズしており約2か月間もご無沙汰でしたよ。

そりゃね、極論として食べ物が無かったら人は死ぬけど本が無くても人は死なないだろうよ。

でも好きなものが遠い存在っていうのはなかなかしんどい。

片想いみたいなもんだ。

 

んなわけで、満を持して大型書店に立ち寄ったらさ、普段うろつかないコーナーまでじっくり、ふらふら、しゃらしゃら立ち読みしまくりーの、なわけですよ。

グッとくる本も発見したりして。

 

「龍彦親王航海記」 

澁澤龍彦の伝記本らしい。

繊細でぴちぴちだった高校生時代のあたしは幻想文学という浮世離れした世界の物語に酔いしれていた。

マイベストは澁澤龍彦の「高丘親王航海記」。

へんてこりんな生き物が沢山出てくるし、わけのわからん感情やら状態になる主人公にまったく感情移入はできなかったのだが、

「よくわかんないけどこの本はすごい!こんなこと書いてる本は他にない!!教科書には絶対載ってない!(そりゃそうだ)」

と興奮したものである。

装丁も箱入りでゴージャスで、本棚に収納しているだけでも様になってなんか誇らしかったし。

 

当時を思い出し、購入しようと手に取るとお値段4400円

この手の本は高いんだよなー。

元の場所に本を戻し、スマホ公共図書館の蔵書をチェックすると「予約待ち10件」。

ですよね~~~。

好きな人は好きなジャンルだし、このお値段だし。昨年の秋に発売したばかりだし。

図書館でのレンタルを待っていると半年はかかるのか。

いや、さすがにそんなにはね。いくら高いとはいえ、あたしも社会人だし。

 

龍彦親王航海記:澁澤龍彦伝

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もちろん、半年待ちます。

 

半年後に感想文を書くときにまたお会いしましょう。

待つわ

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