所詮二番煎じ、否、億万煎じ、って話。

こんな経験ありますか?

面白いことを思いついて、突然爆笑しだすこと。

で、その感動を共有したくて友達や恋人に興奮しながら伝えたら、

「は?そんなん常識だし。既出。いまさら何よ?」

と容赦なく残念斬りされてぐうの音も出なくなる羅刹の時。

 

え?無いんですか?ほんとに?!

 

あたくし、この類の経験値は天井知らずなんですよね。

大抵のことに関しては赤子同様の穢れ無き純潔の乙女・推定26歳だというのに。

 

しょーがないなー、じゃあリクエストにお応えして、くだらなエピソードを一つ投下しておきますね。

 

お題は「お薬手帳」です。

 

数か月前に比較的よくあるタイプの手術(なんじゃそりゃ)をしまして、そのとき「お薬手帳デビュー」を果たしたあたくし。

なにぶん健康だけが取り柄なもんでして、お薬手帳なんて永久に手にすることのないクリスタルの聖杯レベルの従兄弟くらいの遠い存在だと思ってました。

 

絶対的な健康を失った代わりに、聖杯と美貌を手に入れたあたくし。

残る空きスロットにイケメンプリンスが天から降ってくるのを待つばかり。

 

あ。現在は手術に伴う投薬も後遺症もまったくなく元気百杯です。

たまたま部屋の掃除をしていたら手帳がでてきたんで、感慨に耽ったのであります。

 

お薬手帳の【お】の破壊力がすごい」

 

その病院では4種類のお薬手帳から好きなものをいただけるシステムだったので、デフォルメされまくった動物がたくさんプリントされているピンク地のかわいいやつをチョイスしました。

雰囲気としては子ども(女)用でしょうか。

ほか3種類は子ども(男)用、大人(女)用、大人(男)用といった風情。

 

記憶を辿るといずれの手帳にも「お薬手帳」と記されておりました。

 

大人(女)用、大人(男)用にもです。

 

  

 

つまり、お薬手帳の「お」はあって然るべきものなのでしょう。

あの紙媒体を示すときに、どの世代にとっても必要不可欠な「お」。

 

  おおっ・・・

 

薬局で処方箋を貰おうとしているうっかり者なヤンキーがいたとします。

 

「やべぇ、お薬手帳わすれちった!」

 

おやおや?

ヤンキーの薫りが漂ってきませんねえ。

むしろ可愛くて胸キュンの域。

モヒカンで眉毛なくて鼻ピアスして腕に根性焼きつけて指に監獄リングして独特な制服の着崩しかたしてても、その一瞬だけは近づいた気になれる。

外見はアレだけど家に帰ったら幼い妹弟をめちゃんこ大事に面倒見てんじゃないかって想像させてくれる。

たった一つの文字、「お」。何かを秘めている。

 

では、もし「お」がついていなかったらどうでしょうか。

場所や会話の流れで使用が限定される言葉なので仮に「お」をつけないで「薬手帳」と言っても意味は通じますが、違和感の塊でしかなくないですか?

この「お」は丁寧な意味での接頭語になるのかな。だとしたらなくてもいい「お」のような気もするけど、もはや「お薬手帳」という一つの単語が流通しまくっているので、無理矢理「お」外しをしようとすると、意識しすぎてる感が滲み出てしまっていてダサさ爆発のようにも思える。

 

薬局で処方箋を貰おうとしているうっかり者なヤンキーがいたとします。

 

「やべぇ、薬手帳わすれちった!」

 

世の中のあらゆることに反発しよう、悪態つこう、としている様子が垣間見えて、張りつめた反骨精神に、逆に青春が香ばしく臭ってきて涙ぐみそうになりませんか?

いや、そんな微妙なラインも攻めてくるの?、と。

 

そんなことをモヤモヤ考えてたら、この話けっこう面白いかも!となりまして、ネットでお薬手帳のことをもっと詳しく調べようとしたら、内容的にはほぼ同じことを、面白おかしく4年も前に書かれているページに辿り着いてしまったのでありました。

 

ビーン

happyenjoylovefunpositive.hateblo.jp

 

 

以前職場の同僚に、超おっとりした主婦と喧嘩越しの主婦がおり、後者が前者を猛烈に嫌っていました。

 

理由は、

「大根のことを、「お大根」ってゆーんだよ?馬鹿にされてる感じがする。」

どうやらお薬手帳に限らず、「お」の破壊力を舐めてはいけないようですね。

 

渋いイケメンに耳元で「お薬手帳あげるからお大根買ってきて。」って囁かれたら、育ちの良さに目眩を起こす人がいるかもしれません。

強面ヒールにはにかみ笑顔で「このお薬手帳、お大根色だね。」って言われたら、ギャップ萌えして「スマホに録音するからもう一回言って!」となるかもしれません。

 

あるいは、

「お大根柄の、お薬手帳を、沖に、置き忘れて、おおきに。」

なんて電話がかかってきたら、イライラして

「おかしな、お電話、おかけになってくるから、オラ、お腹がいたく、おなりになった。」

なんて狂った返答をしてしまうかもしれません。

 

 

えーーーっと。

 

つまりなんだ、アレだ。

 

大体のことは閃いた瞬間に二番煎じ、否、千番煎じかもしれなってことを肝に銘じようと思ったこのごろなのでしたー。

 

もし「あー、その内容、自分も何年か前に投稿したことあるよ」という方がいらしたら申し訳ないです。

 

たぶん、パクってはいないかと思われます。

 

追伸:

どうでもいいことなのですが、この文章、フォントサイズが滅茶苦茶になってませんか???何が起こっているのだろうか。とりあえず今日はもう寝よう。明日の朝にはなおっているかもしれん。